徒歩1分。

某喫茶店食べログページを見ていて、「○駅徒歩1分」と掲載されていた。地理的に考えても1分じゃつかないだろうと考えた。ご丁寧な事に、改行した先には「○駅から195m」と書かれていた。ほらね、195メートルを1分、徒歩じゃあ無理だ。


どうしてそう云うサバの読み方をするのかと不思議だったが店舗を構えた商売をしていると客足を考えてしまうのだろう。「歩くのは苦じゃないし、美味しいなら駅から遠くてもいってみようかなー」というよりは「まぁ初見だし駅から近いなら行ってみようか」と普通のお客様は考える。検索した後に競合が多い商売なら特にね。


不動産屋さんの世界では徒歩80メートルが1分だという。それでも1秒間に1.3メートルを歩かなければならない。195メートルを徒歩一分でやっつけるには1秒間に3.25メートルという計算だ。


某タイドプールコーヒーがその間違いに気づく日を夢見てみる。もしくは、その店に纏わる人達が1分でこの距離を歩くのならば、僕は丁寧に記事に訂正をしようと思う。

さっそく同居人につっこまれた。

「ねぇ、5番出口からなら徒歩一分で行けるんじゃない?」
「あぁ、実際そういう風に見えるね」
「じゃあ記事訂正ね」
「坂道を登るんだからきっと1分じゃ無理だし、改札からの距離だと……」
「それは主観でしょう。事実にはもう少し違う観点が必要なの」
「はぁい」


僕が食べログの担当者なら「○駅5番出口から徒歩1分」と書きなおす。